たとえばラストダンジョン前の村の少年が序盤の街で暮らすような物語

2023.04.19

普通の人はいない、凡人が言うのだから！

あらすじ

　とある辺境の村、コンロン村の少年ロイドは、物語で読んだ軍人にあこがれ、王都に行き軍人になることを決心。村で最も弱いロイドのことを心配した村人らは反対されたが決心が揺るがず出発。士官学校入学試験に備えながら、ロイドは個性的な人々と出会う日常を送っていく。

　皆さんも、RPGゲームを一度はプレーしたことがあると思います。

　始まりの街から、旅をして、魔王城に近づくにつれて、モンスターのレベルが高くなっていることにお気づきだろうか？

　本作の主人公は、まさにそのラストダンジョンの前の村の住人なのです！！

　軍人になることを目指してラストダンジョン前の村から出て来た少年。
　その村内最弱の少年は、心配する村人たちの反対を押し切って王都へ。

　村の生活の弊害で自分は弱いと思い込んでいるため自信が持てない性格。

　王都では、周りの戦闘レベルが低く、無意識で天災レベルの事件も解決！！

　さらには古代魔法を活用して、家事をそつなくこなす自称最弱の最強主人公に笑いが止まりません。

　ロイドの認識と、一般人の認識には大きな乖離が見られます。

　本作の魅力は、「え！？僕なんかやっちゃいました！？」を楽しむことです。

　ラストダンジョンの前の村の住人・ロイドは、モンスターと動物の違いを魔王がモンスターそれ以外は、動物と見ている様です！（笑）

　どんな呪いも解く『解呪』や雨を自在に降らせることが出来る古代魔法の遣い手。

　※古代ルーン文字を使いこなせれば、世界を滅ぼすことができるものらしいです。

　ロイドは、無意識にセレンにかけられた呪いを解呪してあげます。そのことをきっかけにロイドにぞっこんになり、常軌を逸脱した言動をするように。

　一般常識を勉強するために、様々な人たちと交流を重ねていきますが、鈍感すぎて、気づきません。（笑）

　気弱なロイドを利用しよう、弱みに付け込もうとする輩が現れないように、なんと村長・アルカが弟子のマリーにロイドの衣食住を任せ、水晶を通してちょこちょこ監視し、たまに瞬間移動で顔を出し可愛いロイドを完璧にガードしています。

　まるで、社長令嬢を部下が四六時中世話をするような感覚でしょうか！？

　ロイド自身は、礼儀が良く、同居しているマリーの分まで朝食を作ったり、その他家事全般を頼まれずにやる気遣いができ、物腰が柔らかく、落ち着きのある好青年。

　英雄（軍人をしていた）に憧れ、夢を叶えるために、一人で王都に。どこまでも真っすぐに目標のために努力するまさに主人公！！

　王都では人外的な力なことに気づかないロイドに振り回され、心身ともにボロボロになっていくマリーですが、アルカからは逃げられず、なんだか恨めないロイドを嫌いになれず、ちょっぴり可哀そう。

　ロイドの実力に驚きすぎて、壁を突き破るリアクション！！